2025年10月31日 11:30
AWS、日本国内に10カ所のエッジロケーションを新設、レイテンシ50%削減でリアルタイム処理を強化
Amazon Web Services (AWS) は2025年10月31日、日本国内に新たに10カ所のエッジロケーションを2026年第1四半期までに開設すると発表した。これにより、国内のエッジロケーション数は合計25カ所となり、ユーザーとの物理的距離が短縮されることで平均レイテンシが現行の約50%削減される見込みだ。
新設されるエッジロケーションは、札幌、仙台、新潟、金沢、静岡、広島、高松、熊本、鹿児島、沖縄の10都市に配置される。これにより、地方都市でもクラウドサービスを低遅延で利用できるようになり、遠隔医療、自動運転、スマート農業など、リアルタイム性が求められるサービスの普及が加速すると期待されている。
AWS Japan代表取締役社長は、「日本の地方創生とデジタル化を支援するため、全国的なエッジインフラの拡充は不可欠です。特に医療過疎地域での遠隔診療や、農業のスマート化において、低遅延のエッジコンピューティングが重要な役割を果たします」と述べた。
各エッジロケーションには、AWS Wavelength、AWS Local Zones、Amazon CloudFrontなどのサービスが展開され、5G通信との連携も強化される。また、再生可能エネルギー100%での運用を目指し、環境負荷の低減にも配慮している。料金体系は従来のエッジサービスと同等で、データ転送量に応じた従量課金制となる。